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ひさし

しょーせつです。ッッッ↓ァッッッ


Chain4 天にある地

「ほら、飯だ。」

ドアの投入口から放り出される食事。
(やっぱり・・・また天桃だわ・・。)
天桃のほかにも、出るものはあるのだが、それでも満足のいく食事などなかった。あたりまえでもあるのだが・・。
体力は限界だった。

だが、精神はまだ折れていない。
あれからしばらく調べていたのだが、床からの脱出が一番無難であると判断した。
外に出ればすぐに見つかる。なら、見つからない場所まで下から逃げていくのだ。

しかし、床を破り進んでいく為には、ドリルなど強力な道具が必要だ。
あたりまえだがそのようなものはない。
しばらく考えていたのだが・・・

(やっぱり堅い床を突き破るにはそれよりも硬いものが必要だわ・・・。どこかにないかしら・・。)
少しだけ心当たりはあった。この牢屋内で金属を疲れているものは、トイレ用の木桶に貼ってある細い胴の板。
はがして確かめてみる。が・・

(やっぱり薄い。手で簡単に曲がってしまう・・。これじゃあすぐに折れて使い物に・・・。)
再びあたりを見渡す。だが、何日もずっと調べてきた牢屋に、見落としなどない。
ああ・・・、やっぱり駄目なんだな、と。

このままでは飢え死にだ。人間をやめてでも生き延びるか。
そう考えていると、お腹が鳴った。
ほぼ無意識にドアの前へ目がいく。

そこはおいしそうに輝く天桃が。
諦めの表情をしながら少しずつ天桃へじりじりと近づいていく。
頭の中ではダメだと強く思っていても、身体が言うことを聞かなかった。

そして天桃の前にたどりつき・・その桃を手で・・・
「嫌ぁっ!!」
思い切りはねのけた。最後の最後で身体が動いてくれた・・・。

そこには、無残につぶれた天桃と、転がる皿。
・・・皿?
アナイスは皿を手に取る。
(この皿・・・金属で出来ている・・・!?)
わずかな希望があったのだ。
アナイスは再び決意する。脱出する・・!

皿は丸い。どうがんばってもそのままでは床を切り取ったり削ったりすることはできない。
どうにかして尖らせたりしなければならない。

手元にあるのは薄い銅の板。
このグネグネとまがる銅の板を見て、あることを思い出す。
(小さいころ・・。小学校とか中学校のころに、ものづくりをしたことがあったっけ・・。
 木材を切るとき、使っていた道具は、下手に力をいれると、グネグネとまがって切りづらかったっけ・・。)

ノコギリ。薄く小さいならイトノコギリだろうか。
アナイスは、薄い銅の板を縦に半分にするように一直線に均等に穴をあけていく。
天桃と一緒に配られた、箸を使って。かなり削りにくかったが、先を歯で削ったりして尖らせたら、なんとかなった。

穴を開け終わったら、あとは半分に割る・・!
バキッっという音と共に、薄い銅の板は真っ二つに割れた。
「できた・・・!」

さっそくそれを使って皿を削る。出口は、脱出は目の前だった。


数時間以上の時間をかけ、床を四角形の形に大きく削ることができた。
すぐに周りに人の確認を・・・・・・いない!
そして、その四角形にけずった床に、力を全て脚に注ぎ、おもいっきり床に脚を振り下ろす!
バァン!!

床は、大きな音をたてて下へと落ちていった。

その四角形の穴をのぞきこむと・・・
「「・・・ッ!!」」
(え・・・!?)
比那名居 天子。彼女がその部屋で同じように監禁されていたのだった・・。


続く?
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