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地底ルートの序章終了です。まあプロローグ程度なんで短いのはあたりまえですね。
↓↓


Escape7 反乱

なんだかんだで圭はペットという自分の地位に不満はなかった。
・・・変な意味ではない。毎日3食の満足のいく食事が出され、それに連れ込まれてはいるが、
軟禁よりもさらに軽い状態で長期休暇で遊びに来た孫が泊まりに来て3日目あたりの放置感が漂っている。

それほどまで自由に行動のできる状態は、まさにペット。家を出てはならない、入ってはいけない場所がある、
そして身の回りの世話をしてくれる・・・。さとりは本当に俺をペットとして扱っているようだ。
時折さとり自身も様子を見にやってくる。敵意や殺意は全くなく、好意的な目をしている。

(悪くはねぇ。生活は保障され、忌み嫌われているという理由から外部の敵から襲われる危険性も少ない。
 生き延びるなら今の環境は最高の状態・・かもしれない。
 だが、俺は地上に戻り紫をぶっ飛ばす。いつまでもここにいる必要は全くない・・!)

だが、現に地上への手がかりなど全くない圭は、ここで行動に出ることにする。
(・・さとり自身に聞くしかねぇ。どうにかして協力を仰ぐ!)


数日ペットとして居候させてもらってわかったことがあった。
3階の鍵のかかっていた部屋。そこは館主、つまりさとりの部屋と、もう一つよくわからない部屋のみで構成されている
ということを知った。

なので、3階の鍵のかかったドアの前でノックをしてさとりを呼びつけるのだ。
「・・・なんですか?何かご不満でもありましたか?」
「・・・皮肉なことに不満なんてねぇ。聞きたいことがある。」
「・・・・・・ふむ。そういうことですか。」

口に出さずとも理解してもらう。便利だが、不便な能力だといつも思う。
「地上・・。数百年ほど前に新たに地獄ができる時があり、その時に地上との交流を一切やめると決めましたよ。
 ・・私が代表としてね。」
「・・つまり、地上へ行く方法は。」

「・・・可能ですが、地上の妖怪達を敵に回します。それに、かなり強力な妖怪にも。」
「紫ってやつを知っているか?」
その名を口にすると、さとりはわずかだが眉を動かしたのを見た。

「・・・紫。彼女が地上の代表でした。地上側の都合のいいように条約を取り決めて私達を地底に封印し続けている犯人です。
 正直に申しますと、大嫌いです。紫のことが。」

「嫌われる妖怪ですら嫌う妖怪ってことか。・・おもしれぇ。」
「あなたは紫とはどのような関係で?・・・・・・・・・ふむ。」
「ああ、心を読むんだったな・・・。いちいち説明しなくて助かるぜ。」

少々やりづらいが、心の中で簡単に説明をし、さとりは事情を把握してくれたようだ。
「あなたも紫のことが嫌いなのですね。・・・ふふ、そこは共通しているんですね。」
「・・・そこで、頼みたいことがある。」

態度を改めた圭を見て、圭の言いたいことを心を読まずとも理解をする。
「・・・・・・紫をぶっ飛ばすのに協力してくれないか。」
「・・・。」

さとりは思う。確かに私自身紫が気に入らない。
私だけではない。地底の妖怪達のほとんどが紫に対して良く思わないだろう。
だが、皆紫を気に食わないだろうが、団結して立ち向かうことなど今ではありえないだろう。
だから、どうやっても、地底は地上には勝てない。勝負するまでもない。

「・・・私自身も、ぶっ飛ばしたい。そう思います。ですが、今私はもう地底の代表ではありません。
 それに、彼女の条約は地上と地底、両方の安全を保障したものです。
 今の条約があってこそ両方の平穏が保たれているのです・・!
 それを、今破るわけには行かない・・・。個人の感情で、決して・・・!」

最後まで言い切るまでに、自分が感情的になっていくのを自覚しながらも否定をする。
だが圭は引かない。・・・そして笑みを漏らす。
「つまり・・・、地底全体でクーデターを起こせばいいんだよな。
 ・・・おもしれぇ。」

圭の言葉は、普通ならばありえない発想であった。
「まさか・・!あなた1人で、それもただの部外者である人間の貴方が、
 地底の妖怪達をまとめきると?・・・馬鹿馬鹿しい!」

「普通ならばそんな考えすらしないだろうな!
 だが、俺はどうしてもあいつが許せねぇ。絶対に地上へ戻り、奴を!
 そのためならば、無茶もなんでもするぜ?
 だが、俺1人でできないのはわかってる。だから、お前に相談しにきたんだ!」

無理だ。絶対に無理だ。
圭1人なら喰われて終わる。私がいれば喰われることもないが、話など聞いてくれはしない。
そんな最悪の状態で、どうやって最高の状態にできようか・・!!

「できねぇんじゃねぇ。やるんだ。俺は、たとえ10000分の9999の確立で失敗しようとも、
 そのなかの10000分の1の確立でも可能なら、やってやる。1万回繰り返してでもな!」

さとりは、もはや何を言っても無駄であると理解する。
そして、このような馬鹿で、それでも諦めないその心を持っている圭を、・・・認める。
「・・・・・・わかりました。私もやれるだけやってみましょう。
 ですが、無理だとわかったら、すぐにやめますからね?・・・わかっていますよね?」

「ああ。無理なら俺1人でも行くぜ。これは、俺の戦いだからな・・・!」
そして圭はさとりの前から立ち去る。後姿は、勇敢な戦士そのものであった。
「・・・・・・私もそのような心を持っていれば、変わっていたのでしょうね・・・。」

そして、地底で1人の人間と、1人の妖怪の行動は始まった。

にゅー(つ づ け!)
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