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しょーせつです。地底パート3です。↓


Escape3 心優しきオニ

その後、その勇儀とその友人達と飲むことになった。
勿論未成年の俺には酒は慣れたものじゃないし、
それに勇儀達が飲む酒の量はどう考えても人間なら死んでもおかしくない量を飲んでいた。
さすが妖怪と言うべきか。酔った勇儀達に絡まれるのは非常つらかった。

それからさらに数十分が経過して・・・。
「へえ、外の世界から来たってのかい。そんなやつ見たことなかったなぁ!はっはっは!
 気に入ったよ。旧都のやつらには言っておくから、自由にこの都を回るといいさ!」
随分と気に入られてしまった。まあ、安全は保障されたようだが・・・。

「おぉそうだ、宿とかは取っているのか?・・・・・いや、あの様子じゃ取ってるわけがないわな!
 いいぞ!あたしの所に泊まっていきな!鬼のあたしが一緒にいれば、襲われることなんてないだろうさ!」
「・・・あぁ、助かるぜ・・・。」
正直飲みに行ったという記憶しか残っていなかった。
ともかく、これで安心して寝られると思った時には、既に眠っていたのだった・・。

「おや、寝てしまったか。まぁ、あたしらと飲んで最後まで倒れなかったやつは数えるほどしかいないからな!
 さて、丁度いいし、帰るとするか!」



「外からきた人間、ですか・・・。
 ・・・おもしろそうですね。私のペットにでもしてみましょうかしら・・・。」



「!?」
まるで悪夢を見た後かのように跳ね起きる圭。
辺りを見回して、ここが部屋だとわかると、安堵からか再び布団へと体を預ける。
今思えば非常に幸運だった。

好戦的で容赦のない妖怪達から追われ、さらに運悪く妖怪の住む街に逃げ込んでしまった。
普通なら何十もの妖怪に食いちぎられていたところだろう。
勇儀が来てくれなかったらと思うとゾッとするが・・・。

勇儀は、なぜ俺を助けたのだろうか。
外からきた人間がおもしろいからと、飯と酒を奢ってもらい、安全を保障され、さらに寝床まで提供してくれている。
普通に考えればおかしいことだ。常識人だったら間違いなく裏があると疑うだろう。
圭も常識人である。非常識な世界にいるとはいえ、心まではまだ常識を保っている。
・・・と、そこで思考は中断された。

「おや、お目覚めかい。」
「・・・ああ。」
思考が中断されたのは、勇儀が来たからもあるが、それよりも二日酔いが一番大きかった。
「すまん、水とかあったらもらえるか・・・。」
「いいぜ。待ってろ!」


水をもらい、しばらく時間も経ったので酔いはだいぶおさまった。
「ふむ。調子はだいぶ戻ったようだな。ちょうどいい機会だし、旧都でも回ってみるといいさ。」
「あぁ、そうさせてもらう。・・まだ安心はできないんだが、本当に大丈夫なのか?」
「あぁ。鬼に嘘も二言もない!たとえ襲われたとしても、勇儀が黙っていないとでも言えば退いてくれるさ。」

そこまで強い妖怪だったんだな・・・。こんな妖怪に出会えて本当に幸運・・・?だ。
「じゃあ行ってみるかな。」
「ああ、・・そうだ、駄賃でもやろう。地底の貨幣なんて持っているわけなさそうだしな。
 ほら。これで買い物でもするがいいさ。」
「何から何まですまないな。・・・じゃあ行ってくる。」
「あいよ。行ってらっしゃい!」

そうして俺は勇儀の元から離れ、一人旧都を回ることにした・・・。


つづけーーーーーー
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